豊胸手術で使うシリコンバッグ5種類を解説!

豊胸手術におけるバッグの種類

豊胸手術は、どの種類のバッグを使用するかで術後のトラブルやアフターケアも異なります。バストアップ手術を受ける際のバッグ選びは、見た目の仕上がりや感触だけで選択するのではなく、必ずバッグの特徴や危険性を理解する必要があります。

豊胸バッグについて

シリコンバッグの安全性

日本の厚生労働省にあたる米国FDA(米食品医薬品局)は、万が一シリコンバッグの内容物が破損して漏れた場合に膠原病やリウマチなどの病気を引き起こす可能性があるという理由で一時的にシリコンバッグの使用禁止を決定しました。 その後、様々な研究結果によりシリコンバッグの使用が問題ないことが証明されて、再びシリコン素材のバッグが使用されています。安全性が証明されても美容業界では懐疑的な意見もあったのですが、近年では美容業界ではシリコンバッグは人体にとって問題ないという考えが一般的です。

豊胸バッグは医師の判断や患者の希望によって決まる

日本では美容目的の医療において欧米のような美容先進国ほど認知されていないのが現状です。そのため、豊胸バッグを製造しているメーカーはほとんどが外国製で、美容外科が外国メーカーと提携したり、医師が個人輸入するケースが一般的です。 外国製の豊胸バッグは、当国で認可されているものもありますが、安全性がはっきりと確認されずに日本で豊胸手術に用いられていることもあります。また、外国では一時的に認可されても、後々になって危険性があることが確認されて販売停止になったものもあります。 日本での豊胸手術は医師の裁量や患者の希望でどんな素材のバッグでも生体内に入れることが事実上許されているので、安全性がはっきりと確認できない新開発のバッグを使用するには、後になってトラブルが起こる可能性があることを考慮しておく必要があります。

バッグの種類

生理食塩水バッグ

生理食塩水バッグは、近年の最新バッグが登場する前から用いられていたバッグです。内容物である生理食塩水は、血液と同じ浸透圧に調整された代用血液で、点滴などにも用いられているため、万が一バッグが破損しても体内に吸収されるので安心です。 長所として、バッグを挿入した後に生理食塩水を注入する方法なのでシリコンバッグのように皮膚を広く切開する必要がないメリットがあります。短所としては、少し硬い感触であるため触った時に違和感を感じることがあります。

コヒーシブシリコンバッグ

コヒーシブシリコンバッグは、万が一バッグが破損しても漏れないタイプのシリコン素材のバッグです。コヒーシブとは、「粘着性」や「凝縮性」という意味で、見た感じは液体のように見えますが、実際には固体で液体のように落ちてきません。 そのため、バッグが破けても人体に漏れることがありません。コヒーシブシリコンタイプは安全性が高いことから、内容物がシリコン素材のバッグであるバイオセルバッグやアシンメトリーバッグ、メモリージェルバッグがこのコヒーシブシリコンタイプです。

バイオセルバッグ

バイオセルバッグは、米国のマックギャン社の豊胸バッグで、当社の特許技術であるバリアコートという3層構造のバッグ表面の膜(エンベロープ)で耐久性を高め、バッグ破裂のリスクを抑えています。 内容物は固形であるコヒーシブシリコン素材で、万が一バッグが破けても漏れないので安全性の高いバッグといえます。FDA(アメリカ食品医薬品局)認可、CEマーク(欧州安全基準)取得のバッグで、多くの美容外科がバイオセルバッグへの使用をすすめています。

アシンメトリーバッグ

アシンメトリー・バッグは、自然なバストの形を実現するために左胸と右胸のバッグの形が違う左右非対称タイプのバッグで、フランス厚生省とEUが認可している初めての乳腺下専用豊胸バッグです。 このバッグの内容物は、万が一バッグが破損しても漏れないソフトコヒーシブシリコン素材で、バストの内側より外側にボリュームが出るため、どの角度から見てもより自然な形に見えるのが特徴です。乳腺が未発達で脂肪が少なく胸が平らな場合には、バッグの形が浮き出てしまうため大胸筋下に挿入する方法が一般的で術後の痛み強いことが難点でしたが、アシンメトリーバッグでは胸が平らな場合でも左と右の形が違うため乳腺下に挿入しても自然な仕上がりになります。

CMCジェルバッグ

CMCジェルバッグとは、フランスのアリオン社のハイドロジェル入りのバッグです。CMCとはカルボキシル・メチルセルロースのことで、これを生理食塩水と混ぜて、非常に柔らかい感触があり、自然な仕上がりなるのが特徴です。 このバッグの内容物であるCMC(カルボキシル・メチルセルロース)は医薬品や食品などにも使用されている成分であることから安全性を主張している美容外科もありますが、そのカルボキシル・メチルセルロースが生体内で毒性化する危険性が問題視されており、フランス政府当局(AFSSAPS医療製品衛生安全公社)やイギリスで使用・販売禁止命令が出されています。 裁判によってはっきりした危険性が証明されなかったという理由で販売禁止命令が撤回され、アリオン社のCMCジェルバッグは販売を再開していますが、安全性を考慮してフランスやイギリス当局はCMCジェルバッグを認可していません。